日本酒の勉強を始めた、駆け出しの日本酒ブロガー、izukoです。
先月六月末に、急遽SNS上でフォロワーさんにおすすめの夏酒を教えてもらう企画をやりました。ご参加いただいたフォロワーさん、ありがとうございました!
教えてもらった夏酒の中から、くじ引きで当選した夏酒をご紹介します。ちなみに、お酒と一緒に写真も撮ってもらいましたので、ぜひ夏の雰囲気味わってください。
そもそも夏酒とは?
夏酒って、実は最近出てきた言葉。それまで日本酒といえば、春先に造られたばかりの「新酒」、秋には春先に絞って貯蔵されていた「ひやおろし」が出回っていましたが、さらに夏にも楽しもうと(販売戦略的に)酒造がそれぞれ夏に似つかわしい、こだわったお酒を出すようになったのだそうです。
味わいは、それぞれ。造る上でこれといった決まりはなく、飲み方も、そのまま冷やして飲むのはもちろん、ロックや、アイスにマッチさせるなど、様々な楽しみ方があります。
- 原酒タイプ:加水せずにアルコール度数高めのお酒。これはロックで楽しむのがおススメ。飲んでいくにつれて徐々に薄まっていく、その味わいの違いを楽しめますね。
- 発泡・微発泡タイプ:スパークリング日本酒や、シュワシュワ感のあるお酒。スパークリング日本酒は低アルコール度数のものも多く、喉越しもよくて夏にピッタリです。冷蔵庫でしっかり冷やしておくのがよいでしょう。炭酸系は苦手、という方は、微発泡性の日本酒も出回っています。*開けるときは吹きこぼれないように、キャップを少し開けてから炭酸をシューっと逃がし、瓶の中が落ち着いてから開けてみてください。
- 低アルコールタイプ:飲みやすく、アルコール度数を低めにしたタイプは、冷やして飲むと飲みやすすぎて、飲みすぎに注意(笑)。
そして、デザインも、夏を感じさせるブルーのボトルだったり、ラベルだったり…。季節を感じながらいただくのは格別だなと思いますね。
SNSでおすすめしてもらった夏酒
その1、羽根屋 Clear Blue(富山県 富美菊酒造)
富山県でたくさん受賞されているお酒、というイメージの羽根屋というお酒。このClear Blueは、なんと、酒米じゃなくて、飯米を使っているのだとか! お酒って普通、酒米で作るのがおいしいんじゃ? って思ってただけに、衝撃のお酒です。これは是が非でもいつか飲んでみなければ!
その2、出雲富士 夏雲 (島根県 富士酒造)
出雲で栽培された酒米を使って醸されたこちらのお酒は、生原酒タイプですが、16度というアルコール度数なので、そこまですごく強いというお酒ではないのか冷やして飲むのが富士酒蔵さんはオススメとのこと。お好みで挑戦してみてください。
ラベルの夏雲も、ますます夏を感じさせてくれる。夏酒といえばコレ! っていう見た目も気に入っています。
その3、大盃 サマーパンチ(群馬県 牧野酒造)
ネーミングで思わず、これはたくさん飲みたくなりそうだな、という第一印象。
楽天でも取り扱いがあり、説明もわかりやすい店舗があったので載せておきます→楽天市場
説明を読んでも、経験値が低い私…。これは飲まないとわからない!
その4、颯 若苗色(三重県 後藤酒造場)
こちらは純米無濾過生原酒。じゅんまい、む、…げんしゅ? っていう方もいらっしゃるでしょう!
じゅんまいむろかなまげんしゅ、読む気力のある人は簡単な解説をどうぞ↓
【純米】→他のアルコールを添加せずにお米だけでアルコール発酵したお酒のこと。
【無濾過】→醪(アルコール発酵が行われ、清酒として絞られる前の状態)を絞った後、通常はまだかすかに残っているお酒の結晶体(おり)を濾す作業を行いますが、無濾過はこれを行わないので、自然の成分そのまま、濃厚な旨味を堪能できるのです。
【生原酒】→生は、通常二回火入れを行う作業を行わないこと、原酒は、先ほども述べたように、加水、水分調整をしていないことを指します。
日本酒通が好んで飲むらしい無濾過生原酒…。そして美しいラベル…(ラベルのデザインに弱い)。こちらもオススメ、ありがとうございました!
購入→酒乃店もりした 在庫なし
くじ引きで撮影が決まったのは…『開華Lucky Swallow』
くじ引きで引き当てたのが、今回ご紹介するお酒『開華Lucky Swallow』です。
栃木県の第一酒造が醸すこちらのお酒は、『第一酒造オンラインショップ』からお手軽にお取り寄せできました。
創業350年の歴史を持つこちらの酒蔵さんでは、「酒造りは米作りから」という信念のもと、蔵が所有する田んぼで蔵人が稲作を行っているのだとか。自社栽培米以外に使用する酒米は、地元の契約農家さんから仕入れており、仕込み水も、日本の名水百選に選ばれているミネラル分豊かな清水を使用。地元の方々の思いが詰まったお酒なんだなと感じました。
さて、撮影のためなかなか飲めなかった開華。撮影終わっていただいたところ、めちゃくちゃ飲みやすい夏酒でした! 少しレモンのさわやかさに似つかわしいテイストで、柑橘系の料理に合わせたいと思い、ペアリングしてみました。
酒蔵さんからは、夏野菜にも合います、と教えていただきましたよ。
するする飲みやすくて、飲みすぎ注意です。夏酒は、暑いときにごくごく飲みたくなりますが、ぜひとも「やわらぎ水」と一緒に、もしくは小さなおちょこでちょびちょびと、なるべくゆっくり飲んでくださいね。……ここまで言うと自分の失態がバレてしまいますね(笑)。それくらい止まらないおいしいお酒でした。
おわりに
さて、おすすめいただいた夏酒を紹介していきました。今回撮影した『開華Lucky Swallow』の写真はSNSでも公開していますので、そちらもぜひご覧ください。
夏酒は6月末には出回っているところも多く、中にはもう手に入らない夏酒もあるかもしれませんが、まだまだ暑い夏をのりきるには、お酒が欠かせないという方、夏酒を見かけた際は、ぜひお試しください。日本酒を始めるなら、まさに、今かもしれません。
コメント